印綬格とは成り立ち・相神と破格・性格・実際の命式

2026年10月15日更新

印綬格は、月支の蔵干のうち印綬が天干に透り出ているとき、または月支の本気が印綬のときに成る格局で、中国では正印格と呼ばれます。印綬は日干を生み陰陽が反対の星で、庇護・学問・名誉を表します。「四吉格」の一つで、優しく学び好きで、目上の助けに恵まれるとされます。

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印綬格の成り立ち

月支の蔵干にある印綬が年・月・時の天干に透れば印綬格、本気が印綬で透っていなくても印綬格とみなします。印綬格は日干の強弱がポイントで、身弱なら印を得るのが最良、身強で印が多いとかえって重荷になります。

印綬格が喜ぶ星(相神)

印綬格は官星が印を生む形を最も喜びます。官が印を生み印が日干を生む「官印相生」で、地位と学問が互いを高め合います。偏官が印を生めば「殺印相生」で、プレッシャーが権威に変わります。身強で印が旺じるときは、食傷で才能を出し、財星で適度に印を抑えるのが吉です。

  • 官印相生

    正官

    正官が印綬を生み、印が日干を生む形。学識と信用で着実に出世します。

  • 殺印相生

    偏官

    偏官が印を生み、印が日干を生む形。プレッシャーを学識と権威に変えます。

印綬格の破格と和らげ方

最も嫌うのは財星壊印。財が印を剋し、お金のために学業や名誉を損なう形で、古典は「貪財壊印」と呼びます。日干がすでに強いのに印が多すぎると、依存的で怠けがちになります。

  • 財星壊印

    偏財 · 正財

    財星が印星を剋す形。お金のために学びや名誉を損ない、古典では「貪財壊印」と呼ばれます。

印綬格の性格

印綬格の人は慈愛にあふれ穏やかで学び好き。教養と忍耐があり、心の豊かさを大切にし、師や目上の助けを受けやすい人です。短所は依存心が強く行動が遅く、考えるばかりで動けないこと。

印綬格に向いている仕事

教育、学術、研究、文化、医療、法律、公務員など、学歴・資格・信用で伸びる仕事に向き、上司の引き立てを受けやすいでしょう。

男性の印綬格・女性の印綬格

男性

男性の印綬格は学業と名声に恵まれ、母親や師との縁が深い人。財が印を壊すと、仕事やお金のために学びを諦めることがあり、母と妻の板挟みにも注意が必要です。

女性

女性の印綬格は穏やかで内面が豊か、家庭と教養を大切にする福のある人。印が多すぎると依存心が強くなるので、少し行動力と自立を意識すると、格局がさらに生きます。

印綬格の身強と身弱

身弱の印綬格が最良で、印が身を助けるので官殺が印を生む形を喜びます。身強の印綬格は印が多すぎて重荷になるため、財星で印を抑え食傷で才能を出す形を喜び、さらに印や比劫が加わるのは避けます。

印綬格の命式の例

実際の日付(1990年1月15日正午)で出した印綬格の命式です。上の手順で判定すると:

時柱食神壬午丁 己
日柱日干庚辰戊 乙 癸
月柱正官丁丑己 癸 辛
年柱印綬己巳丙 庚 戊
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  1. 1日干は庚です。
  2. 2丑月生まれで、月支の蔵干は己、癸、辛。
  3. 3己が年柱の天干に透っており、日干から見て印綬です。
  4. 4よって印綬格です。
  • 食神制殺:食神が偏官を制す形。技術と落ち着きでプレッシャーを乗りこなす、古典で最も称賛される組み合わせです。
  • 梟神奪食:偏印が食神を剋す形。楽しみ・健康・創作がふさがれ、財星で梟を抑えます。
  • 官殺混雑:正官と偏官が同時に出る形。責任とプレッシャーが絡み、女性は恋愛が複雑になりやすいとされます。
  • 官印相生:正官が印綬を生み、印が日干を生む形。学識と信用で着実に出世します。
  • 殺印相生:偏官が印を生み、印が日干を生む形。プレッシャーを学識と権威に変えます。

印綬格のよくある質問

参考にした古典

このページの定義と組み合わせは、次の子平命理の古典をもとに、わかりやすい言葉で書き直しています。

  1. 01《淵海子平》宋代・徐升編。日干を中心に通変星と六親を体系的に論じた最初期の書。
  2. 02《子平真詮》清代・沈孝瞻著。月支から格局を取り、通変星の順用・逆用を論じる。
  3. 03《三命通会》明代・万民英編。通変星・格局・神殺を集大成した書。
  4. 04《滴天髓》天干の性質と五行の気勢を論じる。任鉄樵の注釈本が広く読まれる。

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